言語文化共同研究プロジェクト2009

電子化言語資料分析研究 2009–2010

小 林 雄一郎多変量アプローチで見る英語学習者の接続表現
岩 根   久R を用いたテキストマイニング2―ソネの文字構成について―
三 宅 真 紀ネットワーク分析のための R パッケージの開発―テキストマイニングへの応用に向けて―
田 畑 智 司TF-IDF 値を通してみるテクストの特徴―文体論研究への応用可能性を探る(1) ―
Nozomi MikiCorrespondence analysis of SV/S-Aux pairings from the English editorials of Yomiuri, Asahi, Nikkei, and the British broadsheets

ポストコロニアル・フォーメーションズ?

山田雄三「1983年モダニズムの危機」を振り返る―サッチャー時代のマテリアリズム―
稲垣健志人種関係協会における反人種主義運動の射程―国民戦線と「暴力」をめぐって―
井内千紗ブリュッセルにおけるポストコロニアルな場所の変容―マトンゲはリトルキンシャサなのか―
村上八重子「絆」を崩したものは―チヌア・アチェベ Things Fall Apartにおける主人公の「移動」に関する一考察―
小杉世先住民の知とグローバルな翻訳―Alexis WrightのCarpentariaにおけるアボリジニーの想像力とオーストラリアの再構築-
伊勢芳夫「近代の超克」の逆行性―遅れた近代の悲劇―
木村茂雄言語文化共同研究プロジェクトの10年―『英語文学の越境』の出版を記念して―

自然言語への理論的アプローチ

飯田泰弘Japanese Nani-o and Stage/Individual-level Asymmetry
石川弓子Word Order and the Floating Quantifier in Cebuano
越智正男Numeral Classifier and Noun Phrase Structure in Japanese
境倫代A Study on the Sense of Movement in Way Construction—The Cases of Manner and Incidental Activity Interpretations—
玉木晋太How Is the Split Control Construction derived in Japanese?
西口純代Own
三藤博「「事実」を表すsi節」をめぐって—日仏語対照研究の観点から—
宮本陽一・王蓓淳A Note on Scope Rigidity in Chinese
由本陽子身体部分を表す名詞を結合した日本語の[N+V]複合語について

批判的社会言語学の展望

植田晃次韓国社会の多民族化・多言語化と単一民族・単一言語国家意識との相克-「帰化筆記試験」を例に-
柳田亮吾敬語と分類闘争
ウーワイシェン大阪府内各地方自治体における「やさしい日本語」の取り組みについて―アンケート調査を通じてその現状をみる―
Hitoshi YamashitaLiteracy Mythos in Japan-seine soziale Funktion und die Realität-

アメリカ文化研究の可能性 VIII

小木麻里子もう一つのルーツ――バラク・オバマとアイルランド系移民――
森祐司組織化する教育と保健――1910年代アメリカの“Open-Air School”と「野外」――
里内克巳バベルの塔の文学――英語教育と文学研究を繋ぐための試み――
木原善彦『アゲンスト・ザ・デイ』を読むために(その3)

言語文化教育の新たなる理論と実践

日野信行EIL in Teaching Practice ― A Pedagogical Analysis of EIL Classrooms in Action ―
竹蓋順子リスニング教材としての高校検定教科書の英語とauthenticな英語の比較研究の試み
照井雅子コーパスを利用したESPアプローチによる医学系大学院生のための英語論文指導 ― ティーチング・アシスタントの参与観察に基づいて ―
山岡華菜子Co-learning of Students with and without Disabilities as Multicultural Education

ドイツ啓蒙主義研究10

中直一ビュッシング『週報』誌におけるケンペル『日本誌』出版報道(後編)
福田覚フロイトの神経失調論に見る啓蒙と情動-「「文化的」性道徳と現代の神経失調」を中心に-
斉藤渉教育の公事化-フリードリヒ2世の文教政策についての覚書-

レトリックの文化と歴史性

渡辺秀樹古英語英雄詩Beowulfの日本語訳10種の比較:原典のテーマ・繰り返し表現・比喩の訳出方法
大森文子シェイクスピアのソネットにおける愛と賞讃のメタファー―6つの翻訳をめぐって―
Gerry YokotaGender and the Rhetoric of Shame in Prewar English Translations of Noh
アンドリュー村上スミス日本文学作品の英訳で失われるもの、加えられるもの―登場人物の感情・人格を中心に―
尾崎久男フランス語動詞approcherが前置詞deを従える理由:類推および混淆の観点から見た一仮定
渡辺拓人Eliza Haywoodのbe about to の用法について
井上加寿子イヌの鳴き声を表す擬声語動詞の比喩性
横山香奈日系カナダ人のアイデンティティー変容―メディアに表象される「対アメリカ意識」を中心に―
松本ユキ『王様と私』における「ホーム」―フェミニズムと奴隷解放―

言語における時空をめぐって VIII

伊藤創時間副詞「やっと」「ようやく」「ついに」「とうとう」について―各形式の意味の分化とつながり―
井元秀剛「定/不定」をめぐる対照研究の方法
岡あゆみスペイン語進行形の「一時性」
瀧田恵巳SteppenwolfにおけるOrigoの分析
中西充一“be-ing”構文と動詞の合成について―認知文法の観点からの分析―
春木仁孝英仏両言語における売買動詞と中間構文―中間構文と再帰構文受動用法の成立要因の違いについて―

文化の解読(10)―文化と身体―

木村健冶古代ローマの俳優と演技
Shchepetunina MARINA性別と<産む>身体の神話的表現―記紀神話における神の誕生および出産についての考察―
Oliver AUMANNOffene Fragen zum Tempel Hōryū-ji und Shōtoku Taishi
山本佳樹第三帝国におけるアメリカ―コメディ映画『幸運児』が描く夢の国―

ことばと反復5

幸田 美沙カーディフイングリッシュの強勢表現-IP区分の必要性について- 
韓  喜善韓国語のオノマトペにおける強調形の韻律-ABAB反復型の4音節語を中心とした予備的考察-
Jonathan ClentonRepeated Negotiation and the Acquisition of L2 Vocabulary
Hirona MatayoshiSocietal Bilingualism ― A Commentary on Ryukyuan Nursery Songs and The Process of Second Language Acquisition (Okinawan Language) Through Repetition
Shinichiro WatanabeTwo Categories of Diphthongs in Old English

アカデミック・ライティング研究?-日本語非母語話者のライティングに関する分析-

佐藤彰外国人留学生の剽窃に関する学習経験・知識・意識の研究
村岡貴子日本語学習者のアカデミック・ライティング能力の獲得過程-学習者文章の分析とインタビューに基づくパイロット調査から-
劉偉中国人日本語学習者の説明的文章における論理展開-論理的ライティング力の育成に向けて-
戎谷梓企業でのEメール作成の際に必要な日本語-インド人ブリッジ人材による日本語Eメールの分析を通して-

表象と文化VII

А.ディボフスキー第2言語教育の手段としての映像メディア:ゼミのための研究ノート――旧ソ連・ロシアの3本の名作を焦点に
金  想 容台湾における日本ポピュラー文化受容の変遷――アニメ、マンガ、オタクの考察を中心として
北 村  卓リトアニアにおける宝塚歌劇――「第3回ヨーロッパ公演」(1975)をめぐって
Robert Ó’MóchainA Cultural Exploration of a Humorous Text: “Janet and John”