大学院等高度副プログラム・大学院副専攻プログラム
大阪大学で実施する大学院副専攻プログラム・大学院等高度副プログラムの概要、共通の履修方法等は次のページを参照してください。
大阪大学「大学院副専攻プログラム・大学院等高度副プログラム」紹介ページ)
人文学研究科(言語文化学専攻)が実施する大学院等高度副プログラム(他部局と連携して実施するプログラムを含む)は下記を参照してください。
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デジタルヒューマニティーズは、伝統的な人文学(ヒューマニティーズ)とデジタルとの有機的な結合により、人類知の取得、解釈、比較、参照、表現の方法などの再構成に取り組む分野横断的な研究・教育領域です。 本プログラムは実証主義的なフィロロジー、言語研究、文化研究を基盤として学修するのに加え、文字や紙媒体だけでは不可能な資料・史料の理解やテクストの読み、エビデンスの可視化(visualization),独創的なリサーチクエスチョンの創成、そして方法論的共有地(methodological commons)に基づく協働(interoperability & collaboration)などを通して、人文知の新地平を切り開く取り組みでもあります。 テクストや資料、史料に最新の解析技術を応用することにより、従来のリニアなアプローチだけでは不可能な現象の把握や価値の発見、エビデンスの蓄積という営みを通して、人文学データを新たな角度から読みなおすのが当プログラムが目指すところです。
近年、言語理論(統語論、形態論、意味論、音韻論、語用論等)の発展、また、統語論と意味論、音韻論と統語論、意味論と語用論等のインターフェイスに関する研究の発展は著しい。これに伴い、社会言語学、心理言語学、教育に関連する応用言語学等の研究の幅もさらに広がりを見せています。 さらに、分野横断的な研究についても、脳科学として人間の言語理解・算出のメカニズムを解明するfMRI等を用いた実験研究、自然言語との比較が欠かせないAI関連の研究等において言語学的な知識は必須です。 また、政府の言語政策、社会階層と言語の関係、「標準語」と「方言」等、社会的、文化的、歴史的背景を正しく理解した上での諸言語の現状や歴史の理解は言語学と社会学を含む諸分野との接点を成すものです。 このように言語学研究は分野横断的な側面を意識しつつ、新たな次元にシフトしつつあります。 本プログラムは、このような現状を踏まえ、言語学を体系的に学び、個々の専門分野・興味に合わせ「言語」を多角的に考察する力を育成することを目的とします。
人類は太古から大規模な移動を繰り返しながら、言語文化と集団を形成してきました。グローブ(地球)は現在、様々な仮想の境界線によって区切られると同時に、通信網と交通によってつながれていますが、海を渡る人々、陸を移動する遊牧民などに、国境や境界線はありませんでした。今日の世界地図が作られる契機となったのは、コペルニクスの地動説という宇宙についての認識の大転換の後に、西洋の海洋探検家たちの「大航海」によって、アメリカ大陸、アフリカ最南端、アジア、オセアニア地域の存在がヨーロッパで認識されるようになったからです。これらの地域の「発見」が、移民や奴隷貿易も含めた貿易の世界的拡大へとつながり、さらに、18世紀の産業革命以降のグローバルな変化は、世界を一変させました。工業力や軍事力を背景とした近代帝国主義の拡大により、非西欧地域の資源や労働力が搾取された半面、科学技術や近代的社会制度の普及が、世界各地の言語文化や社会構造に大きな変容をもたらしました。 15世紀半ばから20世紀前半までの帝国主義の時代に、社会制度、産業、金融、貿易、軍事面で大変化がおこっただけではなく、地理学、人類学、民俗学等の学問研究の発展により、より広範で精緻な「世界観」が作り上げられ、その知識が著作物となって世界中に流通しました。 一方、旧植民地が次々に独立を果たした20世紀後半からは、エドワード・サイードの『オリエンタリズム』(1978年)によって、世界に流通する「オリエント」認識が西欧の視点から作り上げられたものであることが明らかにされ、ポストコロニアル研究が、旧植民地の視点から植民地主義の歴史やその言語文化的な影響を批判的に検証し、旧植民地における新たなネーションと文化の形成に着目する研究を力強く進めていきました。グローバリゼーションによって国家や民族や宗教、さらにカルチャーやジェンダーの概念そのものが変容しました。また、20世紀後半以降には世界人口の急増に伴う森林伐採と資源開発の加速化、軍事と産業による核や原子力、AIなどの科学技術の開発が、生態系と社会構造に大きな変化をもたらしました。 21世紀に生きる私たちは、気候変動、災害、感染症の拡大、廃棄物などの環境問題、紛争やテロリズム、社会格差の問題など、様々な課題を抱えています。そして、それぞれの民族や社会や個人は、ネーションの枠を超えて複雑に絡み合うグローバルなネットワークのなかで、自らを「主体者」として様々なメディアで自己発信をしています。 本プログラムは、文学、メディア、芸術による文化表象や社会政治的事象を言語文化的視点から考察し、それらの表象や事象を生む世界の様々な言語文化と社会について深く学ぶことによって、異なる価値や思考に対する共感に基づく多様な社会のあり方を模索し、「他者」と向き合う想像力を養います。グローバリゼーションの世界システムの構造的暴力を批判的に検証すると同時に、自らが発信者となってグローバルなネットワークの構築の可能性を開拓し、文化の交差点に生きる私たちの立ち位置を考えることにより、サステナブルな社会のあり方を思考するための高度な国際性の涵養を目的とします。
このプログラムは、大阪大学のSDGsへの取組としても実施しています。
人文学研究科(言語文化学専攻)と国際機構国際教育交流センターが連携し、国際教育交流センターが実施しているプログラムです。
詳細は 大阪大学国際機構国際教育交流センターのページ をご覧ください。
令和7年度科目等履修生高度プログラム「デジタルヒューマニティーズ」出願要項は次のとおりです。
令和7年度科目等履修生高度プログラム「デジタルヒューマニティーズ」出願要項
令和7年度科目等履修生高度プログラム「デジタルヒューマニティーズ」入学願書・履歴書等(A4用紙に両面印刷して記入等してください。)
令和7年度科目等履修生高度プログラム「デジタルヒューマニティーズ」検定料振込依頼書(A4用紙に印刷して使用してください。)
令和7年度博士前期課程言語文化学専攻の授業時間割は、決定次第、言語文化学専攻ホームページ(大学院生活/学年暦・時間割等)に掲載し、随時更新する予定ですので、ご確認をお願いします。なお、時間割表の掲載時期は、すべての授業科目の決定後となります)
授業科目の内容は、本学のKOANシラバスを参照・確認してください。
※上記リンクでKOANシラバスの公開ページが表示されない場合は、google等検索ツールを使用して「大阪大学 KOAN シラバス」で検索してください。