言語文化共同研究プロジェクト2008

電子化言語資料分析研究

田畑智司Gentleman in Dickens—多変量アプローチで見る文体意匠としてのコロケーション―
岩根 久Rを用いたテキストマイニング1―文字出現頻度によるソネのマイニング―
三宅真紀 グラフクラスタリングに基づく福音書ソーシャルネットワークの構築
後藤一章BNCの言語使用域間におけるコロケーションの共通性と多様性
Nozomi MikiExtraction of subjects and verbs from the British editorials—by parsing and the statistical method—

表象と文化VI

А.ディボフスキー映画表象に照らし出された異文化適応の諸問題――三つの名作を焦点に、ゼミのための研究ノート
Jason Christopher JonesThe Dahlia on Roosevelt Island――An Examination of the Use of Location in Dark Water
Yuki MatsumotoDomestication of Foreign as US in The King and I
Robert Ó’MóchainA Brief Review of Historical Influences on the Wordstock of the English Language
杉本 麗華台湾における日本語短詩型文学――歌人・俳人の作品を資料として
Gerry YokotaFloating Bridges, Drifting Boats:The Tale of Genji and Noh as Literature of Millenial Witness
Takayuki Yokota- MurakamiDomesticating the Uncanny, Enlightening the Bestial――On Features of the Gender Structure in Spy Fiction
北村  卓芥川龍之介と村上春樹――『芥川龍之介短編集』の英語版と日本語版をめぐって

音声言語の研究4

上田 功 言語聴覚士のための臨床音韻分析:言語学からみた基本的留意点
郡 史郎 東京下町方言の会話資料におけるネの音調
幸田美沙 ウェルシュイングリッシュの強勢表現について―カーディフ出身者によるCardiffの発音を手がかりに―
西山高子音節と文節音の時間長―強勢音節と無強勢音節の場合―
Jonathan ClentonDoes Learning Vocabulary Aloud Make Any Difference to Retention?
Hirona MatayoshiSocietal Bilingualism―The Power of Identity in Language and Sound
Shinichiro WatanabeOn the Syllable

自然言語への理論的アプローチ

宮本陽一A Speculative Note on the Structure of Half-Relatives
越智正男Feature Splitting Upon Internal/External Merge
由本陽子語彙意味論における特質構造の役割について
境倫代A Study on the Augmentation of Event Structure Templates―The Case of Strong Resultative Construction―
王蓓淳方向移動を表す中国語複合動詞―「V出」と「V掉」を対象に―

ポストコロニアル・フォーメーションズ?

木村茂雄「ポストコロニアル」の到着と出発―V. S.ナイポールの『到着の謎』をめぐって―
村上八重子地平線の向こうにあったもの―Amma Darko『売られた夢』―
依岡宏子イーユン・リーの『千年の祈り』を読む―「文化大革命」から「六四天安門事件」への歴史・記憶・語り―
小杉世現代ニュージーランド演劇をめぐって―南太平洋移民文化と先住民文化のはざまで―
伊勢芳夫「信じる」ということの一考察―「自明」を生み出すメカニズム―

「文化」の解読(9)―文化とアイデンティティ―

Shchepetunina MARINA記紀神話における女神および男神のイメージについて―農耕の起源に関するエピソードを中心として―
Oliver AUMANNDie Invented Identity des Shōtoku Taishi―Zu den Thesen und Argumenten von Ōyama Seiichi―
津田保夫シラーの頭蓋骨―その真贋論争の顛末とDNA鑑定結果が残した新たな問題―
金子元臣「生」の言説と初期トーマス・マン

言語の歴史的変化と認知の枠組み

第?部 メタファーの変遷
渡辺秀樹名詞 cat を含む諺・成句・イディオムと人間比喩義の構造共同研究 英語動物名メタファー研究 (10)
大森文子イディオムと詩的表現に見られる動物を媒体とした感情メタファー共同研究 英語動物名のメタファー(11)
Kazuko InoueMetaphorical and Metonymical Features of Sound-Emission Verbs with Direct Speech Complements in English
花井晶子イギリス紙『タイムズ』に見る日本人表象の変遷―1965年、1975年、1985年の日本特集の比較から―
第?部 イディオムの変遷
尾崎久男仏・英語間の「なぞり」(Calques) に関する一考察:l’approche de l’ennemi は of the enemy か to the enemy か?
渡辺拓人Be about toの文法化とgo about toの衰退について

ドイツ啓蒙主義研究9

Sho SaitoLogik als „Vernunftlehre“―Reimarus, Engel und W. v. Humboldt―
福田覚情動論から捉え返した詩学史記述の可能性―初期啓蒙主義の「修辞学的」側面のその後を追うために―
中直一ビュッシング『週報』誌におけるケンペル『日本誌』出版報道(前編)

言語における時空をめぐってVII

伊藤創アスペクトを表す後項動詞の自他について
井元秀剛「た」の過去性と過去の意味
沖田知子英語進行形の反復と習慣をめぐって
瀧田恵巳照応の定義を巡って
春木仁孝事態の主観的把握の方策としての時制

批判的社会言語学の実践

植田晃次韓国社会の多民族化・多言語化と単一民族・単一言語国家意識との相克―「帰化筆記試験」を例に―
柳田亮吾敬語と分類闘争
ウー ワイ シェン大阪府内各地方自治体における「やさしい日本語」の取り組みについて―アンケート調査を通じてその現状をみる―
Hitoshi YamashitaLiteracy Mythos in Japan―seine soziale Funktion und die Realität―

英語教育の新しい理論と実践

日野信行WE in the Expanding Circle Need our own Models too!―Quest for equality in World Englishes―
竹蓋順子英語リスニングWeb教材作成支援システムの開発とその試用
松本敬子幼稚園における言語学習環境の一考察―A幼稚園における観察事例より―
照井雅子大学教育へのESP導入の課題―企業の技術系社員を対象としたEOPの質的なニーズ分析からの考察―

アメリカ文化研究の可能性VII

里内克巳同化・言語・ジェンダー―Abraham Cahan, Yeklの冒頭部を読む―
山下弥生The Black Religious Leaders’ Power of Self-Learning and Adaptation: What the Quaker Abolitionist Anthony Benezet Showed to Richard Allen
小木麻里子映画のなかの手紙―アメリカからアイルランドへ― 
木原善彦『アゲンスト・ザ・デイ』を読むために(II)