言語文化共同研究プロジェクト2005

言語における時空をめぐって?

井元秀剛英仏日本語における時制の基準点
沖田知子行為解説の進行形をめぐって
瀧田恵巳現代ドイツ語heraus,hinausの非空間的用法における意味分類について-文構造の見地から-
春木仁孝自伝における過去形の用法について-Barbaraの自伝における単純過去-
渡辺伸治時間把握と時間表現

外国語教育の新たなる方向性

HINO NobuyukiToward Reflective Teaching in EIL Education
力武京子外国語授業・学習の「質的」アプローチの試み-ポートフォリオを用いた教師と学習者のコミュニケーション-
中川亜紀子コミュニカティブ・アプローチの理論的源泉と母語話者信仰
竹中芽久美/r‐l/対立語においての母音知覚-第二言語音声獲得と音声教育の可能性-

アメリカ文化研究の可能性?

里内克巳赤い鳥のビーズ細工-ジッカラシャ『アメリカ・インディアンの物語』の構成をめぐって-
朴萆英フレデリック・ダグラスのマスキュリニティ言説-アンテベラム期から南北戦争期を中心に-
山下弥生Chicago’s A.M.E. Church in “Crisis”:Black Migration,the Great Depression, and Its Impact on the Black Church in the Northern City
森祐司野外教育と冒険-アメリカ的「冒険」の概念再考-
小木麻里子「緑(グリーン)の日」はどこへ向かうのか――1990年代アメリカのセント・パトリックス・ディ――
木原善彦アイロニーからポリフォニーへ-メンタル・スペース理論と小説の文体論-

電子化言語資料分析研究2005-2006

田畑智司プロジェクトの目的と活動
後藤一章学術英語コーパスにおけるSV表現抽出の試み-Corpus Based EAP Learningへ向けて-
岩根久統計処理言語Rを用いたテキストデータ加工のテクニック2-日本語Windows環境でのフランス語テキスト処理-
紙谷一彦書き言葉と話し言葉におけるbody形,one形不定代名詞の共起語の違い
石部尚登差異を計る尺度としての対数尤度比の利用 -複数のキーワード間の関係を探るために-
藤原康弘日本人英語使用者コーパス編纂プロジェクト -Japanese User Corpus of English: JUCE-
田畑智司米国歴代大統領就任演説の言語を計る -多変量アプローチによるテキスト類型化試論-
Norihiro OgataA Non-Monotonic Deductive Learning of Domain-Specific Ontologies from Domain-Specific Texts

ドイツ啓蒙主義研究6

福田覚ズルツァーの美学事典の体系性をめぐって-事典形式と理論的な体系性についての予備考察-
中直一ベルリン啓蒙主義における「水曜会」の存在について(2)-ニコライおよびクラインの文書より-
斉藤渉「知識人共和国」は何語で話すか-プロイセンの啓蒙主義とフランス系入植者-(後編)

ことばと反復3

Shinichiro WatanabeREPETITION IN ENGLISH AND JAPANESE TEXT: A CASE STUDY OF HOW THE PROPER NAME “JESUS” IS REPEATED
Jonathan ClentonREPEATING LEX30 WITH A SPOKEN VARIANT.
尾崎久男キャクストン訳『パリスとヴィエンナ』に見られる慣用対句 -and/or/neで結ばれた同義反復表現を中心に-
能登邦之和歌表現と反復
江本礼美奈刺激音に対するオノマトペの表記、認識についての考察
中尾かおり音の明暗について-コードを構成する音の関係から-
大村敬一自己の反復/反復の自己:相互行為のあり方からみる戦略と戦術の違いについての覚え書き

自然言語への理論的アプローチ-統語編-

石川弓子Control Shift and Passivization in Subject Control Constructions
越智正男Anti-Superiority and More/Merge into the Edge
北尾泰幸Resumptive Pronouns and Movement Operation in Japanese Relative Clauses
杉村美奈Island-Sensitivity and Covert Phrasal Movement of D-linked Wh-phrases
宮本陽一A Note on the Timing of Q-Adjunction
由本陽子A Consideration on V+kakeru and (V)N-o+kakeru

表象と文化?

北村卓宝塚歌劇におけるフランス・イメージの生成と変容-「ベルばら」への道程
仙葉豊神経衰弱を中心とした明治期精神医学年表
津久井定雄詩と鏡と写真と伝記-タルコフスキー父子の表象方法
А.ДыбовскийМетаморфоэы постсоветского кино: от соцреалиэма до постмодерниэма и обратно
Gerry YokotaRequiem for Minamata
Takayuki Yokota-MurakamiRejection in the Japanese Cultural Discourse: Hearn’s Ghost Story Reexamined
池田淑子1970年代の日本人の自画像-木下蓮三『メイド・イン・ジャパン』と『ジャポネーゼ』
高馬京子日本の新聞における日本人ファッションデザイナーの表象方法-前提、ステレオタイプ、引用
佐野明子「影絵映画」再考-戦前・戦中期を中心に
常盤幸利構築される犠牲者-行為遂行的暴力と「声」
前田恵戦争を語る映画への一考察-ドキュメンタリー感
松並知子「生きた心理学研究」についての考察-テキスト分析と実証研究の統合の試み

詩的言語とメタファー

高岡幸一幻想上の動物とメタファー
渡辺秀樹幻想上の動物とメタファー(高岡幸一)コメント
Ichiro KoguchiRomantic Metaphors for Creative Consciousness
大森文子吹き渡り天翔ける心の風 -Ichiro Koguchi, “Romantic Metaphors for Creative Consciousness” に寄せて-
渡辺秀樹イヌ科の動物名の人間比喩の意味範囲と構造 -共同研究 英語動物名のメタファー(3)-
大森文子犬の比喩義が映し出す人間の姿 -渡辺秀樹「イヌ科の動物名の人間比喩の意味範囲と構造」に寄せて-
大森文子動物比喩に表れる獣性と人間性 -共同研究 英語動物名のメタファー(4)-
小口一郎The Great Chain of Beingにおける人間 -大森文子「動物比喩に表れる獣性と人間性」について
歳岡冴香「狐」・foxの比喩とその構造
渡辺秀樹「狐」・foxの比喩とその構造(歳岡冴香)コメント
相場美紀子六畜の成員にみる中国語の動物比喩
高岡幸一「六畜の成員にみる中国語の動物比喩」(相場美紀子)へのコメント
竹田聖基スポーツチーム名に用いられる動物の認知言語学的分析-動物とスポーツの概念化について
小口一郎メタファーによる認知の様式-竹田聖基「スポーツチーム名に用いられる動物の認知言語学的分析」を読む-
渡辺秀樹動物名のメタファー研究論文解題?(Fontecha&Catalán 2003)
竹田聖基動物名のメタファー研究論文解題?(Nilsen 1996)
渡辺秀樹動物名のメタファー研究論文解題?(Hsieh&Jucker)
大森文子動物名のメタファー研究論文解題?(Oswick&Montgomery 1999)

自然言語への理論的アプローチ-意味編-

岩田一成日本語数量表現NのQC型に関する一考察
境倫代意図的移動様態動詞の使役用法について
中道静香現代アラビア語における第?形派生動詞-使役化・強意化・名詞の動詞化に関わる意味的制約について-
林良彦質問メッセージ記述される問題状況類型の構造化
三藤博イベント意味論に基づく日本語名詞句の意味の取り扱いについて
山本大地Excellent,ce café!型感嘆文における形容詞の使用条件について-Milner(1978)を参考に-

ポストコロニアル・フォーメーションズ

木村茂雄ポストコロニアル・フォーメーションズ-序章に代えて-
古東佐知子クロード・マッケイとネグリチュード運動-ポストコロニアル研究の前階段として-
加瀬佳代子現代の非暴力主義の言説におけるサッティヤーグラハ運動の表象-非暴力主義の本質的問題の探究-
伊勢芳夫「反抗者」の肖像-表象のメカニズムの理論的スケッチ-
村上八重子母語の外へ出る旅-ドイツ語文学における外国人作家・「第三世代」と「エクソフォニー」-
小杉世Indigenous Language Education, Media and Literature: Postcolonial Formations in Aotearoa New Zealand

「文化」の解読(6)-文化受容のダイナミクス-

木村健治ギリシアからローマへ:喜劇の場合
金子元臣「生」の言説と「文化」の言説-世紀転換期ドイツの「文化」言説の変化-
WAGATA HiroyukiDer hermeneutische Ansatz in der kritischen Sozialphilosophie von Habermas-Grundzüge einer Erkenntnistheorie als Gesellschaftstheorie-(Fortsetzung)
Oliver AUMANNReligion als Symbol-Anmerkung zu Lessings Religionsbegriff aus interreligiöser Perspektive Anhand seiner Schrift,, Die Erziehung des Menschengeschlechts“-
一瀬陽子「架空の天皇」と紀年論 -史料の選択と信憑性をめぐって-
安井章子21世紀における世界へのまなざし -2005年日本国際博覧会へのいくつかの考察-
以倉理恵映画『トレインスポッティング』にみるスコットランドの表象と旅の構造
渡邉紗代文化的多様性がもたらすもの -ドイツでのLeitkultur論争を背景にした一考察-
山本佳樹ドイツ=トルコ映画の現在