言語文化共同研究プロジェクト2004

言語における時空をめぐって?

井元秀剛メンタルスペース理論に基づく英仏語の未来時制対照
沖田知子Be Going Toの時空
瀧田恵巳ダイクシス体系におけるドイツ語指示詞の位置づけと分類について -Diewald(1991)によるherとhin及びその二重不変化詞の分類を例に-
春木仁孝緩和表現の半過去について

外国語教育の新しい局面(1)

Louis BENOITUNE STRATÉGIE CONVERSATIONNELLE
Françoise RATZLAFFA PRATIQUE SIMULTANEE DE L’ECRIT ET DE L’ORAL : La force latente de la conscience linguistique
Bertlinde VÖGELReflexionen zum Einsatz der globalen Simulation „Das Hotel“ im Unterricht für Deutschlernende aller Fakultäten im zweiten Jahr
Oliver AUMANNDiesseits kultureller Argumente –Anmerkungen zum Deutschunterricht in Japan-
力武京子デジタル時代のアナログ教育-IT技術と手さぐり授業のインテグレーションの試み-

アメリカ文化研究の可能性?

里内克巳見知らぬ「私」との邂逅――『不思議な少年,第44号』における「人種」と「自己」――
朴萆英尊厳を懸けた戦い――Frederick Douglassの“Fight with Covey”をめぐって――
森祐司共に生きることの困難――アメリカの環境思想と言語文化――
小木麻里子アイルランド系移民をめぐる名称――新移民到来をむかえて――
木原善彦UFO伝説の変遷とポストモダン化(続)――エクリチュールとしてのエイリアン伝説とエイリアンの退化――

電子化言語資料分析研究2004-2005

田畑智司プロジェクトの目的と活動
紙谷一彦BNCにおけるbody形,one形不定代名詞の分布と共起語
岩根久統計処理言語Rを用いたテキストデータ加工のテクニック-フランス詩音韻構造データ作成のために-
大前智美ドイツ語構文解析の試み-名詞と形容詞のタイプ分けについて-
後藤一章英語コロケーションの抽出に関するMachinese SyntaxとLink Grammar Parserの比較研究
Naoto IshibeBelgicismes: critères de distinction et corrélation avec la classe sociale
Norihiro OgataThe Event Calculus in the Semantic Web
Tomoji TabataStylistics of -ly adverbs in Dickens and Smollett: A quantitative study by means of correspondence analysis

ドイツ啓蒙主義研究5

中直一ベルリン啓蒙主義における「水曜会」の存在について(1)-ビースターおよびニコライの文書より-
斉藤渉「知識人共和国」は何語で話すか -プロイセンの啓蒙主義とフランス系入*植者-(前編)
福田覚ベルリンのズルツァー-その生涯と活動の振幅をめぐる素描-

音声言語の研究2

江本礼美奈日本語の促音の閉鎖区間の持続時間に関して-発話知覚、両側面からの考察-
竹中芽久美日本人英語話者による/r/-/l/最小対話語の知覚と発話
能登邦之促音が付加したオノマトペの音響的特徴
遠藤裕昭後期中英語での代名詞弱形 -Chaucer, Gowerの脚韻に見る後期中英語の「音声」-
尾崎久男古期フリジア語法律文書に見られる頭韻語句-andeで結ばれた同義反復表現を中心に-
Jonathan ClentonINVESTIGATING DE LA FLUENTE’S CLAIMS: CAN NEGOTIATION AID THE ACQUISITION OF L2 VOCABULARY?
Shinichiro WatanabeA CROSS-LINGUISTIC STUDY OF DIPHTHONGS AND DIPHTHONGIZATION

自然言語への理論的アプローチ-統語編-

越智正男Overt Object Shift and Defective Intervention Effects in Japanese
北尾泰幸A Note on the Movement Analysis of Control Constructions: The Problem of promise
Timothy B.GouldA Conversation Analytic Approach to Native/Non-Native Speaker Discourse in Japanese
宮本陽一・杉村美奈A Note on a Subject/Object Asymmetry and Its Implication for Clausal Architecture in Japanese
山本純平Determiner Raising and WH-Questions in Japanese
由本陽子A Note on Compound Adjectives in Japanese

表象と文化?

北村卓ボードレール/福永武彦/『モスラ』――楽園幻想の変容
仙葉豊トラウマ小説としての『永遠の仔』
津久井定雄メレチンスキー著『神話の詩学』におけるレヴィ=ストロース論のための注釈
A.ディボフスキーНекоторые тенденции развитиясовременного российского кинематографа:кино и вокруг него
Gerry YokotaLetters to the Void
ヨコタ村上孝之「教養マンガ」とは何か
池田淑子ゴジラとアメリカ――戦後日本の象徴と影
高馬京子メディア研究におけるフランス学派言説分析の可能性
佐野明子大藤信郎『蛙三勇士』(1993)におけるモダン文化と「軍国美談」の相克
常盤幸利空回りする愛――『明暗』におけるお延の愛
前田恵「語らずして」伝えられる心情――G.チュフライ『晴れた空』の映像表現
松並知子満たされない自己愛――中村うさぎと倉田真由美の言説より

詩的言語とレトリック 認知とコミュニケーションの文学的戦略

渡辺秀樹英語鳥名のメタファー研究 俚諺・成句からの考察 共同研究 英語動物名のメタファー(1)
小口一郎比喩の動物学-渡辺秀樹「英語鳥名のメタファー研究 俚諺・成句からの考察 共同研究 英語動物名のメタファー(1)」評
大森文子英語昆虫名のメタファー研究 辞典類に見る虫の比喩 共同研究 英語動物名のメタファー(2)
高岡幸一英語昆虫名のメタファー研究 辞書類に見る虫の比喩(大森論文評)
Ichiro KoguchiReinventing Epic Simile: Wordsworth and the Miltonic Tradition
大森文子叙事詩的比喩の認知的方略(小口論文評)
相場美紀子謡曲における「水」の役割
小口一郎イメージの普遍性と文化性 相場美紀子「謡曲における「水」の役割」
高岡幸一ペトラルカの『カンツォニェーレ』に見られる「蝶」「河」「月桂樹」のイメージ
渡辺秀樹高岡氏のペトラルカのメタファー論を読む:詩的言語とレトリックの結語に代えて

批判的社会言語学の射程

山下仁日本における多言語主義
植田晃次「総聯朝鮮語」の展開
柿原武史ガリシア語はなぜ第二カタルーニャ語になれないのか スペイン・ガリシア自治州における言語復興政策の困難

記憶の生態学にむけて-歴史学と人類学の新しいアプローチ-

大村敬一合わせ鏡の無限廊下-記憶あるいは引用の生態学-
水野博子記憶のポリティクス-「マウトハウゼン」をめぐる過去、現在、未来-
稲垣健志「反ナチ・カーニバル」の中のゲイ運動-1970年代イギリスにおける反「人種主義」運動の一側面-
松尾有希子両次世界大戦期におけるマン島の敵性外国人収容所

自然言語への理論的アプローチ-意味編-

岩男考哲提題用法における「って」の通時的考察に向けて
岩田一成日本語数量詞の代名詞的用法
中道静香アラビア語カイロ方言の移動動詞について
林良彦問題解決を目的とする情報探索における言語の使用
三藤博日本語名詞句の定/不定の意味論について
山本大地名詞的な性質を持った文に関する考察

言語文化教育の新しい視点

HINO NobuyukiPutting EIL into Classroom Practice through an Integration of Multiple Educational Concepts
佐藤彰職場、裁判、報道における談話分析の応用
田村知佳ドイツの外国語教育におけるMehrsprachigkeitについて-日本の外国語教育への示唆を求めて-
高橋朋子抽出授業による日本語教育の果たす役割を考える-公立小学校における日本生まれあるいは幼少期来日の中国帰国児童に対して-

「文化」の解読(5)-文化生産の諸相-

以倉理恵ハイランドドレスとウォルター・スコット
木村健治「ハリソン神話」の誕生とその後
金子元臣メタファーとしての「文化」 -ニーチェとトーマス・マン-
山本佳樹再統一ドイツの映画-その諸相と位置づけについての覚え書き-
一瀬陽子津田左右吉における「神代史」と「神話」-国文学・神話学:歴史学のはざまで-
WAGATA HiroyukiDer hermeneutische Ansatz in der kritischen Sozialphilosophie von Habermas-Grundzüge einer Erkenntnistheorie als Gesellschaftstheorie-