言語文化共同研究プロジェクト2003

『「学際的」な外国語教育への挑戦 ― CALLによるドイツ語教育の展開 ― Die Herausforderung des interdisziplinären Fremdsprachenunterrichts ─ Entwicklung eines neuen Deutschunterrichts durch CALL ―』

岩居弘樹PowerPointを活用した発話学習
斉藤渉ウェブ公開型自作問題によるドイツ語授業サポート ― Hot Potatoes Version 6を用いて ―
Torsten SchlakAutonomes Lernen im computergestützten Deutschunterricht am Beispiel einer virtuellen Deutschlandreise
Bertlinde VögelZusammen einen Roman schreiben ― ein globale Simulation mit Studierenden im zweiten Jahr ―
宮田律子„Profile deutsch“のA1レベルによる初級ドイツ語単語リスト

『言語における時空をめぐってII』

井元秀剛スペースと名詞的解釈
沖田知子英語進行形と未来表現
瀧田恵巳ドイツ語の時間的表現her-とhin-について ― 空間的上下方向を表す語彙を中心に ―
春木仁孝複合過去と単純過去 ― 心理的領域と外部世界 ―

『メタファー研究の方法と射程』

聖書のメタファー研究
大森文子聖書に見る精神と四大メタファー
渡辺秀樹「大森文子: 聖書に見る精神と四大メタファー」コメント
小塚良孝New Wine in Old Bottles ― 聖書の成句の歴史と用法の拡大について ―
渡辺秀樹「小塚良孝: New Wine in Old Bottles」コメントに代えて研究ノート 成句New Wine in Old Bottlesの「皮袋」の欧州各国の対応語の変遷
単語のメタファー研究
渡辺秀樹人名のメタファー研究序章 ― シェイクスピア劇の登場人物名に由来するOED2の見出し語と用例再考 ―
小口一郎渡辺秀樹「人名のメタファー研究序章」コメント
大森文子「渡辺秀樹: 人名のメタファー研究序章」に寄せて
木村まきみ英語における借用語の意味変化 ― メタファーに見る借用語の語法・認知度・イメージ ―
渡辺秀樹「木村まきみ:英語における借用語の意味変化」コメントに代えて研究ノート 日本語からの借用語の邦文文献review:同意語の相補的分布,意味の悪化
英詩・ジャーナリズム・英語教育とメタファー
竹田聖基スポーツのレトリック ― サッカーの得点表現に見るメタファー ―
大森文子「竹田聖基: スポーツのレトリック」に寄せて
大森文子概念メタファーを英文作成に生かす ― 発信型英語教育に向けて ―
小口一郎Metaphors for the Transcendental: The Romantic Pursuit for Representation
大森文子「小口一郎: Metaphors for the Transcendental」に寄せて

『電子化言語資料分析研究』

田畑智司プロジェクトの目的と活動
岩根久統計処理言語Rを用いた対応分析のテクニック ― 英・仏・独・伊・西語の文字連鎖出現率の分析 ―
石部尚登ベルギーの新聞記事に見る「ことば観」 ― 固有名詞としてのことばの名称が持つイメージ ―
Norihiro OgataThe Ontology of Linguistic Syntactic Categories
後藤一章BNCとWeb検索を利用したteenagerとyoungsterの分析
松本敬子BNCwebを用いた味覚の様態–ly副詞の考察:共感覚表現のネットワーク
田畑智司–ly副詞の生起頻度解析による文体識別 ― コレスポンデンス分析と主成分分析による比較研究 ―

『アメリカ文化研究の可能性II』

里内克巳レスリー・フィードラーと批評の軌跡 ― トウェイン,ストウへの評価を手掛かりに ―
朴萆英帰属のありかを求めて─ Caryl PhillipsのThe Final Passsageを読む ―
松原陽子「アメリカの無垢」を問う ― ウィリアム・フォークナー「熊」を通して読むトニ・モリソン『ソロモンの歌』 ―
木原善彦UFO伝説の変遷とポストモダン化 ― 文化的イコンとしての空飛ぶ円盤とエイリアン ―

『社会・文化と外国語教育』

日野信行国際英語の教育における評価
力武京子異文化理解のための社会的・文化的背景を重視した授業の試み
佐藤彰日本の大学における剽窃と外国語教育
岩井千春国際英語教育の基準はどうあるべきか ― Discourse Communityの概念から考える ―
森朋子大学の第2外国語に求められているものは何か ― ドイツ語受講者へのフォーカス・グループインタビューで見えてくるもの ―

『ことばと反復2』

大村敬一「異なるものの反復」と「戦術」 ― イヌイトの知識のメカニズムを探るための覚え書き ―
Jonathan ClentonRepetition and Child Directed Speech: What effects might specific recasts and repetitions be expected to have
能登邦之反復により作られるオノマトペ
渡部眞一郎文体と反復 福音書における「イエス」と“Jesus”の反復

『自然言語への理論的アプローチ ― 統語編 ― 』

北尾泰幸A Head Raising Analysis of Japanese Headed Relatives
鈴木清香Acquisition of English Clefts with Multiple Foci by Japanese L2 Learners
山本純平Existential Subjects and the Syntax of Quantification
越智正男Some remarks on Wh-the-hell Questions
Timothy B. GouldLocative PP ‘Fronting’ and other Issues in Child Acquisition of Japanese as a Second Language: Findings from a Longitudinal Study
宮本陽一A Note on the Stage-level/Individual-level Distinction of Predicates in Japanese Comparative Deletion
由本陽子A Consideration on Japanese V-V Compounds: V-kaeru vs. V-naosu

『自然言語への理論的アプローチ ― 意味編 ― 』

岩男考哲発話「〜ッテ.」とその周辺
Ogata Norihiro (緒方典裕)Dynamic Predicate Logic of Dependent Questions and Answers
三藤博定名詞句解釈の関数アプローチ再説

『表象と文化I』

北村卓「物語消費論」の構築に向けて
仙葉豊「蛇淫」と『青春の殺人者』
A. ディボフスキーR. カチャーノフ監督のコメディー映画『ダウン・ハウス』 ― ドストエフスキー小説『白痴』の一つの映画バージョンについて ―
Gerry Yokota〔ヨコタジェリー〕The Colors of Taboo
Takayuki Yokota-Murakami〔ヨコタ村上孝之〕Hidden Dimensions of Miyazaki World: The Advent of Japanese and Its Discontent
池田淑子『桃太郎・海の神平』(1945)に映し出されるイメージとしての〈日本〉
一瀬陽子ある知識人の表象 ― 津田左右吉をめぐる「古代史学」と「古代文学」 ―
稲垣健志1978年イギリスにおける「反ナチ・カーニバル」 ― カーニバルは誰のものか ―
高馬京子ELLEと『エル・ジャポン』 ― 論証,権威者のエトス,匿名性 ―
常磐幸利押して不義 ― 夜這いと『お仕置例類集』『徳川禁令考』にあらわれた強姦 ―

『ドイツ啓蒙主義研究4』

福田覚エルンスト・アントン・ニコライの想像力論について
津田保夫シラーの『生理学の哲学』における心身問題 ― その中間力構想と神経精気論の思想的背景 ―
中直一フリードリヒII世における構成の概念と司法の独立 ― アルノルト訴訟事件に関するドームの報告より ―

『文化の解読(4) ― 文化批判の機能をめぐって ― 』

金子元臣ニーチェの文化批判とトーマス・マンの芸術・文学に関する基本認識
吉見貴子書かれた空間 ― 『旅』の言説 ―
井上薫幻の女性漫画家 梁白波 ― 30年代上海文化界のめくるめくモードとネットワーク ―
木村健治日本における西洋古典学受容の一側面
WAGATA Hiroyuki (我田広之)Über die neue Situation von Deutsch als Fremdsprache in Japan─Beispiel: Deutschunterricht an der Universität Osaka

『批判的社会言語学の可能性』

松尾慎外国籍住民との相利共生 ― 大阪府居住ホスト住民に対するアンケート調査より ―
羅暁勤外国籍住民が抱えている生活問題について ― アンケート調査およびインタビュー調査による調査結果の中間報告 ―
植田晃次「現場」主義考 ― 高等学校での朝鮮語教育の場合 ―
山下仁共生と批判的社会言語学の可能性

『現代アフリカ文学の動向』

高岡幸一アフリカ経由アジアとヨーロッパ ― 説話の往来 ―
中道静香Literary languageとしての口語アラビア語の足跡 ― エジプトの影芝居,演劇,映画の場合 ―
佐野明子小説家が映画監督になるとき ― センベーヌ・ウスマン『チェド』の映像言語に見る宗教・女性・語り部 ―