言語文化共同研究プロジェクト2001

『外国語教授法としての “Méthode Immédiate“』 (Louis Benoît・Jean-Luc Azra・Bruno Vannieuwenhuyse・Bertlinde Vögel・Jeremy Jones・山下仁)

Louis Benoît and Jean-Luc AzraQu’est-ce que la Méthode Immédiate ?
Bruno VannieuwenhuyseTravailler avec les styles culturels des apprenants
Bertlinde VögelTipps für die ersten Unterrichtsstunden nach der “Méthode Immédiate“
山下 仁学生参加型授業としての“Méthode Immédiate“
Jeremy Jones and Bruno VannieuwenhuyseHow much learner autonomy can we expect in Japanese classes?

『異文化理解教育としての外国語授業』 (Torsten Schlak・岩居弘樹・末弘美樹・我田広之)

Torsten SCHLAKForschungsprojekt Motivation und DaF ― Unterricht: Die Erasmus-Daten ―
岩居弘樹ビデオを活用したドイツ語授業 ― コミュニケーション訓練とビデオ撮影 ―
末弘美樹なぜ、日本人は留学したがるのか? ― 現代日本人青年女子にとっての「留学」の意味についての一考察 ―
我田広之異文化理解教育の原理

『異文化理解教育の国際比較 ― 多元的社会における共生に向けて ― 』(W.P.Karkavelas・中直一・日野信行・東川直樹・梅本仁美・北畠健次)

W. P. KarkavelasThe Politics of Language ― A Comparative Study of Indigenous Language Immersion Programs ―
中 直一欧文の「素読」について ― 草創期外国語学習のひとつの特質 ―
日野信行ハワイの小学校における有ハンデ児の分離 ― 多様性をうたう社会の閉鎖的一面 ―
東川直樹教室の多様化に対応する異言語教育のあり方をめぐって ― 日本の中等教育における英語教育を中心に ―
梅本仁美海外の日本人学校における異文化理解教育の現状 ― ドイツの日本人学校の事例を中心に ―
北畠健次Nga Kaimanako I Te Reo Maori ― Education of Indigenous Linguisticulture in New Zealand ―

『カルチュラル ・スタディーズの理論と実践 II ― ポストコロニアルとグローバリゼーション ― 』(木村茂雄・松木園久子・菅原慶乃・小杉世・里内克巳・伊勢芳夫・加瀬佳代子・竹山直子・小池隆太・森祐司)

木村茂雄ポストコロニアル,グローバル,ラシュディー
松木園久子インドの英語小説における「村」 ― Raja Rao,M. R. Anand,R. K.Narayanの作品から ―
菅原慶乃現代中国映画批評の<ポストコロニアリズム> ― 現代化とグローバリゼーションの間で ―
小杉 世消された歴史,語り得ぬ過去 ― オーストラリアにおけるアボリジニーの自己表象 ―
里内克巳「人種」のメロドラマ ― フランシス・E・W・ハーパー『アイオラ・リロイ』におけるロマンスと政治 ―
伊勢芳夫日本文学における認識の境界
加瀬佳代子田口卯吉「鉄道論」の考察
竹山直子英語関連産業と美容産業の広告の共通点について
小池隆太権力としての大学から批判的学校へ
森 祐司グローバリゼーションと言語文化教育

『ドイツ啓蒙主義研究2』 (斉藤渉・津田保夫・福田覚・中直一)

斉藤 渉「フリードリヒの世紀」と自由 ― カント『啓蒙とは何か』とプロイセン一般ラント法 ― (前編)
津田保夫ドイツ啓蒙主義における「人間の使命」の問題 ― シュパルディングの『人間の使命』とその影響 ―
福田 覚クリスティアン・ヴォルフの心理学における「想像力」
中 直一 社交術と「啓蒙」 ― クニッゲ『人間交際術』にみられる処世と啓蒙の関係 ―

『「文化」の解読(2) ― 「文化空間」の政治学 ― 』(水野博子・井上薫・横山香・山本佳樹・我田広之・金子元臣)

水野博子「聖戦」の記憶 ― 「記憶の場」としての靖国神社を中心に ―
井上 薫「女体美」の変換 ― 20世紀初頭ドイツから租界・上海へ ―
横山 香ドイツにおける多文化状況と日本におけるドイツ文化研究
山本佳樹統制と娯楽のあいだ ― ナチ時代のドイツ映画 ―
我田広之近代ドイツにおける売春の社会史 ― ヨアヒム・シュレーア『大都会の夜』を読む ―
金子元臣トーマス・マンにおける文化と政治 ― ヴィルヘルム帝政時代と「文化保守主義」 ―

『映像と文化 II 』 (仙葉豊・春木仁孝・池田淑子・菅原慶乃)

春木仁孝『花様年華』スケッチ
仙葉 豊『危険な情事』における日本的な要素
池田淑子1920-1930年代の日本映画におけるモガの表象とその意義
菅原慶乃中国新時期<映画芸術>に見る<女性>像 ― 中国フェミニズム映画批評を中心として ―

『現代社会における消費文化の構造と生成』(北村卓・許均瑞・石丸久美子・竹山直子・仙葉豊・ヨコタ村上孝之・大村敬一)

北村 卓物語消費の時代における「詩的なるもの」のありかをめぐって
許 均瑞台湾におけるベストセラーランキングの言説について
石丸久美子フランスにおける女性とメディア ― 出版物広告における女性表現の分析を中心に ―
竹山直子英会話産業の広告にまつわるイデオロギーについて
仙葉 豊『市民ケーン』における蕩尽的消費
ヨコタ村上孝之  不条理マンガの涙
大村敬一イヌイト・アートのパラドクス ― エスニック・イメージの虚実 ―

『ことばと反復』(今井光規・遠藤裕昭・小杉世・森祐司・籔内智・渡部眞一郎 )

今井光規中世英国韻文ロマンスにおける反復 1
遠藤裕昭第2強勢消失と強弱反復構造の単純化 ― 中英語・初期近代英語に見る脚韻の証拠 ―
小杉 世反復の力学 ― ふたつの戯曲における転覆と抵抗 ―
森 祐司異常な繰り返しと常なるコミュニケーション ― 談話分析の可能性 ―
籔内 智Binomial表現の音韻構造を探る
渡部眞一郎押韻俗語 ― 反復要素の脚韻による修辞法 ―

『言語における主観性をめぐって』(井元秀剛・沖田知子・瀧田恵巳・春木仁孝・渡辺伸治)

井元秀剛主観的用法とされる定冠詞について
沖田知子アスペクトと主観性 ― 英語進行形の意味をめぐって ―
瀧田恵巳日本語指示詞コソアの二体系分類への試み
春木仁孝フランス語の複合過去 ― 発話時との関係の類型化に向けて ―
渡辺伸治時制から見たヨウダの用法

『自然言語への理論的アプローチ』(越智正男・北尾泰幸・田中研也・宮本陽一・村井純子・山本純平・由本陽子・今泉志奈子)

越智正男Secondary Adjunct Wh-phrases
北尾泰幸PF Theory of EPP and Japanese Relative Clauses
田中研也日本語の等位構造について
宮本陽一A Note on Elided VPs
村井純子Two Puzzles in Madurese Reciprocals
山本純平Choice Functions, Cyclic Spellout, and Late Insertion: Evidence from Anti-Superiority in Japanese
由本陽子・今泉志奈子「V+尽くす」複合語について ― 統語的か、語彙的か ―

『自然言語への理論的アプローチ(意味編)』(岩男考哲・緒方典裕・河本雅一・木村まきみ・三藤博)

岩男考哲日本語の文末表現「ッテ」をめぐって
緒方典裕Dynamic Semantics of Plurals
河本雅一条件的接続詞における指示詞の役割 ― 「それでも」と「でも」を中心に ―
木村まきみ借用語の意味と使用されるコンテクストについて
三藤 博イベント閉包から見た日本語の「ル」形の意味機能

『電子化言語資料分析の方法論』(田畑智司・岩根久・緒方典裕)

岩根 久フランス詩脚韻資料作成のテクニック
緒方典裕ダイナミック・セマンティクス,XMLプログラミング,情報抽出
田畑智司英語文体論研究のための言語処理技術 ― Corpus Processing for Stylistic Analysis of Texts ―

『英語文体論の方法と射程』(渡辺秀樹・沖田知子・大森文子・田畑智司・小塚良孝・竹田聖基)

渡辺秀樹最近20年間に現れた古英語文体論フォーミュラ関係の主要論文要約
渡辺秀樹red gold 考
小塚良孝古英語語彙文体論主要研究要約
小塚良孝文体分析による著者像の考察
大森文子Ullmann の共感覚比喩研究について
渡辺秀樹英語感覚形容詞の意味転移研究について
大森文子知覚・認知関連語彙の意味拡張に関する三研究を読む
大森文子参照点のダイナミクス
竹田聖基スポーツジャーナリズムのレトリック
沖田知子・竹田聖基言語学的文体論の展開
竹田聖基文学におけるメタファー研究の可能性
田畑智司Corpus-Based Stylistics ― MF/MD法による文体比較 ―

『異言語・異文化教育におけるマルチメディア教育の可能性-フランス語教育の現場から-』(岩根久・春木仁孝・金崎春幸・北村卓・ブリュノ・バニュウヴェンヌィズ・堀井祐介・竹山直子・小池隆太・狩野まりこ・原田千晶・石丸久美子・高馬京子)

岩根 久まえがき
北村 卓CALLシステムとフランス語教育-新たな教授法の開拓に向けて-
堀井祐介大阪大学CALLシステムについて
岩根 久CALL授業における電子教材”TeLL me More”の活用法
春木仁孝フランス語教育における映画という素材
ブリュノ・バニュウヴェンヌィズ異文化コミュニケーション教育におけるインターネット・フォーラムの可能性 ― 方法と展望 ―
竹山直子・小池隆太学生による学習ソフトの評価とコンピュータ・リテラシーとの相関性について ― 受講学生のアンケート分析の結果から ―
狩野まりこ・原田千晶CALL教室におけるTA の役割に関する考察 ― 学生、教官、TAのアンケートより ―
石丸久美子・高馬京子学生の視点から見たマルチメディア型語学教育 ― 受講学生のアンケート分析の結果から ―
金崎春幸あとがき